訪問者:氏名不詳


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問題 12-20

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 純生産物の分割 

今回の課題

  • 純生産物の分配の原理を考える。
  • 「生産でおこなわれた労働時間」$T$と「生活物資の生産に必要な労働時間」$Bt$ のギャップの意味を知る。

純生産物と剰余生産物

定義

$$粗生産物-生産手段=純生産物$$ $$純生産物-生活物資=剰余生産物$$

▶図解
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問題 12-1
$$\mathcal{P}\,:\, 小麦10kg + 労働10時間 \longrightarrow 小麦30kg$$$$\mathcal{Q}\,:\, 小麦12kg を消費して10時間\,労働する$$

小麦1kgを生産するのに必要な労働時間は(計算式)?


解答と解説 12-1

解答

$$\displaystyle10 時間 \div (30 - 10) kg = \frac{1}{2} 時間/kg$$
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2 mini
問題 12-2
$$\mathcal{P}\,:\, 小麦10kg + 労働10時間 \longrightarrow 小麦30kg$$$$\mathcal{Q}\,:\, 小麦12kg を消費して10時間\,労働する$$

労働者が受けとる生活物資の生産に必要な労働時間は(計算式)?


解答と解説 12-2

解答

$$\displaystyle\frac{1}{2}時間/kg \times 12 kg = 6時間$$

解説

  • 労働者は、① T=10時間労働して②Bxt =6時間取り戻している(生活物資のかたちで)。
  • 純生産物(所得:通常価格の表示のとき所得といいますが...)の分配率は 6/10 です。
  • 資本の側からみると、賃金労働者に$v=6時間$ を与えて、$m=10-6=4時間$をえていることになります。この率 $m/v=4/6$を「剰余価値率」とよびます。
  • この率は、純生産物の物量と生活物資の物量の比率 つまり小麦の物量の比率 $12kg/(30-10)kg$ に一致します。
  • 生産物が小麦一種類であれば、分配関係はクリアです。
  • しかし、生産物は何種類もあり、生活物資も何種類のもので構成されてたらどうなるか?....という問題にはいるまえに、現実の分配問題について確認しておきます。
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問題 12-3

William Petti という人の『政治算術』という本があります。昔の本ですが。それにならって...

日本の人口が1億2千万、その半数が賃金労働者、この賃金労働者は1日8時間、週5日、年間365/7=52週中50週間はたらくとする。

年間の総労働時間$T$は?


解答と解説 12-3$120000000\div 2 \times 8 \times 5 \times 50 = 60000000 \times 2000 = 6\times 10^7 \times 2 \times 10^3 = 12 \times 10^{10} = 1200億時間$
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問題 12-4
賃金労働者の「賃金率」$w$ が平均で2500円/時間、つまり時給2500円だとすると労働者全体の所得はいくらになるか?

解答と解説 12-4$$Tw = 12 \times 10^{10} \times 25 \times 10^2 = 300 \times 10^{12} = 300兆円$$

解説

  • 日本の国内総生産GDPがおよそ500兆円
  • このうちには機械設備などの損耗分も100兆くらい含まれているので、正味の純生産物にあたるのは400兆円くらい。
  • 時給が平均2500円という見当でいえば、純生産物の分配率は$300/400$で75パーセント。つまり労働者が75パーセント受け取り、資本が残りの25パーセントをえてさまざまな所得にして再分配していることになる。
  • 剰余価値率は$m' = v/m = 100/300$ となります。
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問題 12-5

生産物が小麦一種類であれば、分配関係はクリアです。でも、生産物の種類が増えるとそう簡単にはゆきません。

労働者がトータル10時間労働で形成した純生産物が、リンゴが10個、ミカンが10個からなっていたとする。

労働者がリンゴ7個、ミカン4個を生活物資として受けとった(残りの3個と6個を資本家が手にした)。

このとき労働者は、(リンゴ7個+ミカン4個)÷(リンゴ10個+ミカン10個)つまり純生産物の70%を労働者は受けとった。

真か偽か、理由をのべよ。


解答と解説 12-5

解答

リンゴやミカンのようなモノを直接足すことはできないから。

リンゴやミカンを共通の量に換算しなくては比較ができないから。

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問題 12-6

労働者がトータル10時間労働で形成した純生産物が、リンゴが10個、ミカンが10個からなっていたとする。

労働者がリンゴ7個、ミカン4個を生活物資として受けとった(残りの3個と6個を資本家が手にした)。

リンゴ1個を生産するの必要な労働時間が1/4時間、ミカン1個のほうは3/4時間だったとする。

このとき、労働者は T = 10時間はたらいて、何時間分の生産物を受けとったことになるか?


解答と解説 12-6

解答

7x1/4 + 4x3/4 = 19/4 時間。

つまり、はたらいた総労働時間のうち、19/4 ÷ 10 = 47.5 パーセントしか、賃金を通じて取り戻していないことになる。

『資本論』なら、m=1-47.5 = 52.5 が「剰余価値」、v= 47.5が「必要労働時間」、m/v = 52.5 ÷ 47.5 で、「搾取率」は約 110 パーセントというところです。

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まとめ

  • 生産に直接間接に必要 t の計算の手をぬいて、リンゴとミカンで話してみました。
  • 簡単にしたこの話をアタマにおいて、教科書の小麦と鉄の数値例をもういちどみてください。わかると思います。
  • ポイントは
  1. 生産技術だけで、$t_1,t_2$ はきまる。前回の問題11-3です。
  2. 純生産物の分配は、技術とは異なる社会的な分配関係(力関係)である。
  3. 分配率は、労働者がおこなった総労働時間 T と、労働者が手に入れた生活物資(鉄、小麦の量 $x,y$)の生産に必要な労働量($x\times t_1 + y\times t_2$)の比率で測ることができる。
  4. 労働者は、同じ鉄、小麦の量 $x,y$を消費して労働するが、その労働時間 $T$ は長くなったり短くなったりする。資本が労働者から「搾取」できるのは、ここに弾力性があるからだ、と『資本論』には書いてある。「絶対的剰余価値の生産」というのがそれ。
  5. 因みに技術が進歩し生産力が上昇すると、$t_1$や$t_2$のほうが減少し、労働者の生活物資 $x,y$ の量が変わらなくても(つまり労働者が今までどおりの生活水準を維持していても) 生活物資の生産に必要な労働時間 $x\times t_1 + y\times t_2$ が減少し、剰余価値率(搾取率)は上昇する。こっちは「相対的上価値の生産」とよばれている。

Last-modified: 2021-02-20 (土) 19:13:30