訪問者:氏名不詳
金貨と貨幣制度
▶注意
▼注意
- カンニングしてはいけない!!
- 模範的な反省文です。
本日の講義での最後の問いで不正な回答を入力してしまいました。誠に申し訳ございません。
この行為は、教授が講義冒頭から自ら考え回答をして欲しいとの意図に反するものであり、学生として最低な行為です。自らの講義の単位が欲しい、講義での評価欲しい、という気持ちに負けてしまいました。
今後は、このような愚かなことは二度としません。教授の講義を受け、真の答えを自身の力で導き出せる力を身につけるため、一生懸命取り組んでいきます。
今度とも手ほどきを何卒よろしくお願いいたします。
- 私のリプライ
了解です。
自分のアタマを鍛えよう。
コピーの能力じゃ、人間はコンピュータには勝てない。
でもコンピュータには、論理的に考える力は実はない。
アレコレ検索して、それらしき解答を探すだけ。
AIが普及しても、へっちゃらな人間になろう。
というわけで、今回はゼロ点。次回からがんばろう。
おばた
- 「論理的に考える力」とはなにか、第1講の問題3で説明しました。
問題 6-21
「コンピュータには、論理的に考える力は実はない。」
真か偽か?
偽だと考える人は、その理由を述べよ。
真だと考える人は、コンピュータは、「論理的に考える」のに何が欠けているのか、述べよ。
6-21 の回答を +
0/78 ...1点以上 0%
概要 †
- 今回と次回で、商品貨幣の二つのタイプ:物品貨幣と信用貨幣について学んでゆきます。
- 今回は、物品貨幣の代表である金貨幣をとりあげ、それが、貨幣制度に補強されてはじめて、商品貨幣の役割をはたすことみてゆきます。
直接型:物品貨幣 $\supset$ 金属貨幣 $\supset$ 金貨 †
▶物品貨幣
▼物品貨幣
- 特定の商品の物量で、一般の商品の価値を表現するタイプの貨幣
▶金属貨幣
▼金属貨幣
- 持続性をもつ一般的等価物になる「特定の商品」には、たとえばタバコ貨幣のようなものもあったが
- 多くの場合、金属がその役割を果たしてきた。
- 金属は分割可能性とか、耐久性とか、といった物理化学的性質において貨幣量の単位に使いやすいため、
- さまざまな商品の価値(全面的括潜在的な交換可能性)の大きさを表現する材料に使われてきた。
▶金貨幣
▼金貨幣
- 金貨(この講義では金貨幣と同じ意味で使います)は金属貨幣の代表
- 銀貨はもう一つの代表、そのほか銅銭(銅貨)などもある。
問題 6-1
金1グラムに値する銀 のグラム量は、超長期でみると、だんだん大きくなる。なぜか?
6-1 の回答を +
11/91 ...1点以上 12%
▶解答
▼解答
- 金属の価値は、鉱石から金属を取りだし加工する精錬、冶金技術の発達によって左右されてきた。
- 金は自然界に酸化せずに存在。これに対して銀はさまざまな化学結合をした状態で存在。
- 酸化還元などの技術が発達すると、金の生産コストは一定なのに、銀の生産コストは下落。
- 金1グラムを得る労力で、銀は2グラム、3グラムとどんどんふえてゆく。
- これが超長期のトレンドをきめていた。
- もちろん、金鉱山、銀鉱山の発見など、多くの偶然的事情で、長期のトレンドは変化し、
- さらに貨幣制度など、社会的な要因で短期の変化は発生するが。
- 金閣寺、銀閣寺、さてどっちの方がゴージャスだったのか、など、雑学(トリビア)番組などによくでてきます。
▶after
▼after
- 金、銀の採掘や、物理化学的特性に言及しているものに加点。
- 精錬のコストに触れていればさらに加点。
- 金、銀の「価値」が変化した、という回答は、金銀比価の上昇と同義なのでゼロ点。
- 希少だからも同様にゼロ点。
- むかしもいまも金は相対的に希少なので、差が開いてゆくのを説明する「理論」になっていない。
- 超長期的に、時間の流れにそって、金銀比価が上昇する理由を考えようとしてるものには満点。
- というのが出題意図だったが、正解はなかった。
▶貨幣制度
▼貨幣制度
- 金貨幣はほっておいても自然に使われると思うのは誤り。
- 貨幣の単位を法律できめるだけでもダメ。
- 実際に、正確な分量(純度)の金貨をつくる必要がある。
問題 6-2
金貨をつくれば金量がふえる。
真か偽か、理由を述べよ
6-2 の回答を +
47/95 ...1点以上 49%
▶解答
- 偽。
- 「金貨をつくる」というのは、すでにある金に刻印を押すだけ。
- 当然、刻印を押しても金が重くなることはない。
- 造幣局やロイヤルミントをちょっとのぞいてみよう。
▶金本位制度
▼金本位制度
- 金貨と交換できる中央銀行券(この「交換」を「兌換」といいます)を発行したり、小銭と金貨の交換比率を法できめたり、いろいろな制度を整える必要があります。
- 国内の制度が整うと、金を基準とした国際的な支払(決済)のシステムに加わることができるようになります。
- 19世紀から20世紀のはじめにかけて形成された国際金本位制です。
- 金貨幣は金属貨幣の代表
- 金属貨幣は物品貨幣の一種
- 物品貨幣は商品貨幣の一つの実装方式(やり方の一つ)
- そして、商品貨幣にはもう一つ、別の実装方式がある。